処理状況

農業用フィルムリサイクルの状況

農業用フィルムはリサイクルに適した優れた素材です。農ビはメーカーの違いや商品名の違っていても主材料はほぼ同じでマテリアルリサイクルしやすいのが特徴で、昭和40年代からリサイクルされております。又、農PO農ポリなどポリオレフィンフィルムもマテリアルリサイクル、サーマルリサイクル(欧米ではエネルギーリカバリーと呼ばれています)され化石燃料と同等の熱量があり、セメント工場や製紙工場、発電所の燃料代替えに利用されております。使用済み農ビ、農ポリは主に市町村協議会JAによる集団回収される場所で大量に集められますが、土付着や異物混入が多いのがデメリットです。排出状況処理状況ではをみると、前回(2020年4月から2021年3月)と比較今回(2022年4月から2023年3月は)農業用廃プラ全体の排出量は10.7万tから8.7万tに減少、リサイクル率は72.6%に対し今回70.0%と残念ながら下がっています。グラフで左の軸が排出量(t)で赤丸で表しています。右軸が処理の割合%で黒丸が再生率、埋立処分が緑、焼却が青、その他が水色の三角で表しています。調査対象年度は原油産油国の生産量の抑制やロシアのウクライナ侵略など国際情勢で原油価格が高騰によるプラスチック原料の価格、燃料代の上がったことにより再生原料のニーズ他燃料代替えのニーズが高く今も続いています。電力燃料の高騰は農業関係者ばかりでなく、製造業、物流にも大きなコストアップになっています。

農業用フィルムリサイクル団体・企業(主に再生品国内用途向け)

※第3セクター処理設備で基本的に県内の廃プラのみ処理、(公社)山梨県農業用廃プラスチック処理センターは処理をやめ、積み替え保管施設となっています

以上の他、各都道府県協議会へ問い合わせやインターネットで産廃情報ネット(財)産業廃棄物処理事業振興財団のページを検索してください。又、都道府県によっては、ホームページで環境部局等に処理業者を掲載している場合もあります。

名称 所在地 電話番号 農ビ 農ポリ
(公社)茨城県農林振興公社
園芸振興部園芸リサイクルセンター
茨城県 029-293-6800
千葉県園芸プラスチック加工㈱ 千葉県 0475-54-3566
(公社)山梨県農業用廃プラスチック
処理センター
山梨県 055-284-0938
高知県農業用廃プラスチック処理公社
(高知ビニール㈱)
高知県 088-894-3550
(088-894-4711)
㈱黒田工業 宮崎県 0982-55-0055
宮崎県産業廃棄物再生事業協同組合 宮崎県 0985-39-2261
三州化工㈱ 鹿児島県 0994-44-6400
㈱協合産業 愛知県 0565-80-8689